22日金曜夕方にミュンヘン市内の商業施設内で銃乱射事件が起こりました。
その時間帯我が家は家庭教師の先生が来ていてちょうど見送りし全員家におりました。
Gerryも本来なら交通全面封鎖で帰宅困難なはずでしたが翌日から車でドレスデンに
1泊旅行に行くためレンタカーの手配などで休暇を取っていました。
事件現場はすぐ近くではないですが遠いところでもありません。
よく行くオリンピア公園の上にあるショッピングモールと聞き戦慄が走りました。
早々に収束させ翌朝には規制解除というスピード対応に半ば驚きながらも
予定していたスケジュールで私たちも日常に戻りました。
思うところ考えさせられること多々ありますが
ドイツ一治安が良いと言われてきたミュンヘン、もはや安全神話などありません。
しかしミュンヘン警察の街あげて迅速かつ剛健(とういうのか)な対応には
オクトーバーフェストがあり例年の何倍もの警備でのぞむようですが…。
私達は穏やかにただただ静かに生活を営むだけ…
なるべく避けるように生活していますが
こうしたことによる生活の楽しみ規制を強いられるのははっきり言って人権侵害、
許せません。
日本含め世界中からなくなることを望みます。
そしてそれからこの前後バイエルン州で3件も不穏な事件が続きました。
凄惨な事件が続き暗澹たる気持ちですが事件背景を知り複雑な思いでいます。
社会にこのようなショックを与え人々を脅かす無差別殺人は許せませんが
背景は社会自体が生み出すもの…
どこの地においても社会の闇はありどこでいつ起きるとも限りません。
特にドイツにおける難民の将来が今後どう歩むかで社会の歪みが大きくなりこうした第二、三の犠牲が出てくることに不安が尽きません。
新聞でも模倣によるこういった事件が続くことを懸念するような記事もありました。
今後もしまた起きてしまうと難民受入対策がこのような結果を生み出したと世論も右に傾きますますアンバランスな社会になってしまうことも恐れます。
ひたすらに懸命に働き生き抜こうとしている人々もいるのです…
私も背景は違えど一外国人という立場においてこの国で生きている以上
まったく他人事ではありません。
言語の問題もありニュースを深く読み込み自分の考えに落とし込むのは
日本の事件のようにまではいきません。
出来る限り周りの方とディスカッションする機会を持ちながら常にアンテナをはり
バランスを保ち過ごしていかねばと改めて身を引き締める思いです。
週明けの月曜日、学校の保護者の方とも話しを交えました。
皆さんやはり近いだけあってそれぞれに大変な夜を過ごされたようでした。
皆無事ではありましたが間接的に知り合いが現場に居合わせたり
ご主人の職場が近くであったりその昔そこでバイトをしていたり、
発生時刻セントラルの繁華街にいた親子は同時多発テロと噂が流れ
その場の人々の騒然パニックを目の当たりにしたと聞きました。
改めてひじょうに身近な生活圏内で起こったんだと再認識しました。
色々な話を聞きその時最低でも自分はどのように行動するかも、
今一度家族と意識を合わせ確認しておくべきだとも思います。
こう記事を書いているうちに
日本でも考えられないような事件、そしてルーアンでの事件がありました。
どちらも本来起きてはいけない起きるわけがない場所。。
ルーアンは2ヶ月生活したことのある思い出の地…静かなフランスの田舎町。
なんともいえない気持ちです。
写真は穏やかな日曜日のOlympiaPark。